秋から春にかけてのキャンプ・車中泊の最大の敵は「寒さ」です。車のエアコンに頼ってもいけないし、湯たんぽ、銀マット、防寒着やシュラフなど寒さ対策で荷物が多くなってしまいます。また、キャンプ場自体も冬場にオープンしていないものが多いので、電源のあるキャンプサイト探すのが大変かもしれません。そんな時にポータブル電源を用いれば暖房機器と併用して車内で家庭のコンセントと同じ手軽に暖房機器を使うことができるのが一番便利で実用的です。とは言ってもすべての暖房機器が車中泊に向いているわけではありません。特にオススメしたい防寒グッズは電気毛布や小型ヒーターです。
電気毛布は車中泊でも使い勝手の一番いい保温グッズと言えるでしょう。車内でくつろぐ際にはヒザ掛けとして身体を温めたり、就寝時は寝袋に敷いて体温低下を防ぐことができます。消費電力が50W前後と低いので、ポータブル電源で使用する際は長い時間使えます。中に温度調節やタイマー機能が備えた商品を選びましょう。小型ヒーターも冬の車中泊で注目するアイテムの一つ。一般的な家庭用のヒーターほどのパワーがなくても、持ち運び可能で、車内を暖めるには十分でしょう。他に熱い飲み物など体を温める食事をとることもより体温の低下を抑えられるでしょう。
また、弊社のポータブル電源はBluetooth機能が搭載されているものもあり、寝袋から出ることなく、リモコン感覚で出力をOFFにすることも可能です。
車中泊でも活躍するポータブル電源ですが、スペックや機能などさまざまな種類があり、どれを購入すべきか迷ってしまう人も多いでしょう。そこで、車中泊にオススメのポータブル電源の選び方を紹介します。
容量とサイズをチェック
車中泊用に使いやすいポータブル電源の容量は500Wh~2,000Wh程度です。大容量のポータブル電源ほど、活用できるシーンも広くなりますが、容量が大きくなるほど重量とサイズも大きくなるので、車に積み込むときや持ち運ぶときに扱いやすいかどうかも大切です。また、サイズが大きいほど収納スペースを必要としますので、くつろぐ空間や寝るスペースがそのため狭くなることもあります。目安として、1,000Whのポータブル電源で10〜13kg程度の重さのものが多いです。容量とサイズのバランスも考慮して500Wh〜2,000Whのポータブル電源は、車中泊に必要十分な機能性を備えています。また重さは20kg以下に控えますので使いやすいです。一方で、300Wh程度のものだと軽量で価格も手頃ですが、車中泊で使うには少し物足りなさを感じてしまいます。
定格出力をチェック
ポータブル電源を選ぶ際に注意したいのが、定格出力です。定格出力とは安定して出力できる電力を表す数値で、W(ワット)で表示されます。常に電化製品の消費電力よりも高いものが必要になります。夏は扇風機やミニ冷蔵庫など、消費電力の低い家電なのでそこまで出力は気になりません。しかし、冬はホットカーペットや電気ケトルなど、消費電力の大きい家電を使うことも多くなります。理想はAC出力1,000W以上、最低でも500Wです。車中泊でよく使っている電化製品の消費電力は以下のとおりです。確認してください。
電化製品 | 消費電力 |
パソコン | 20W~30W |
扇風機 | 20W〜50W |
電気毛布 | 50W〜75W |
小型ヒーター | 300W~600W |
ドライヤー | 1,200W |
電気ケトル | 900W~1,400W |
ポータブルIH | 300W~1,000W |
機能性をチェック
製品によっては、電源としての機能以外にあると便利な機能を備えたポータブル電源もあります。例えば、ソーラー充電機能を持ったポータブル電源であれば、太陽光で充電できるので車中泊で連泊する場合でも安心です。さらに、ライト機能を備えたポータブル電源なら、車中泊に照明機器を別途持っていく必要がないため便利です。カーチャージ機能を搭載したポータブル電源は、旅先に向かう途中で車につなげば充電できます。急いでる場合などパススルー充電機能搭載のポータブル電源であれば、コンセントから充電しながらも同時にデバイスに給電できます。アプリによる遠隔操作機能で携帯電話と接続することで、スマホから電力残量の確認、出力の開始と停止など様々な操作を行えます。これらの機能は、車中泊だけでなく災害時にも適していますので、選ぶ際に参考にしてください。
ポータブル電源はアイデア次第でさまざまな方法で活用できます。ポータブル電源を用いれば、冬の車中泊に利用できる防寒対策を工夫して、車の中という「自分だけの空間」をより快適に過ごせます。