日常防災のオススメ!ポータブル電源は災害時に必要か?
日本は美しく豊かな自然に恵まれていますが、同時に地震、巨大台風、火山噴火、豪雨、雪害などの自然災害の多発する国でもあります。阪神淡路大震災や東日本大震災の経験から、いざという時に備えて防災グッズや非常食などを準備している家庭も多いのではないでしょうか。地震だけでなく近年では、台風や豪雨による水害や土砂崩れなどの件数も年々増えています。2020年7月、熊本県南部を襲った豪雨では、流域に大きな被害をもたらしました。電気・ガス・水道などのライフラインが止まったときの対策をあらためて考えるべきなのかもしれません。
パナソニックが2021年実施した「もしもの備え白書ー防災意識アンケート」調査で自然災害による停電を経験した人に備えておらず困ったものを聞いたところ、19・7%が「モバイルバッテリー」、17・0%が「発電グッズ」と答え、電源関係が上位を占め、バッテリーの備えが万全ではなかったということが明らかになりました。ポータブル電源はモバイルバッテリーに比べ大容量なので場所を選ばずどこでも電気を確保できる事が一番のメリットです。ほかに、ソーラパネルとの併用で太陽光さえあれば長時間の停電でも電気を確保できるのと、蓄電による節電効果も期待できます。もともとキャンプ場使用する為に購入される方も多いのですが、在宅避難を意識してポータブル電源を用意する家庭も年々増えてきました。
ポータブル電源の使うシーン
情報の確保に必要な「電源」の準備
非常時にスマートフォンは情報収集ツールとして非常に大きな役割を果たします。情報収集や連絡においては心強い味方になります。モバイルバッテリーはおもにスマホやタブレットなどを充電するために使われるので、持っている方も多いかもしれません。しかしほとんどのモバイルバッテリーは、USB出力しかないため、パソコンやライトなどには使えません。ポータブル電源は単に大容量なだけではなく、高出力と多彩な出力端子などの特徴があります。例えばALLPOWERSのS1500 ポータブル電源であれば、容量は295200mAh/1092Whです。これはスマートフォンであれば、約98台分の充電が可能な容量です。またAC出力が4口のほか、シガーソケット出力やUSB出力が3ポートを備えています。
在宅避難に活躍できる
ライフラインが止まるような大規模災害時には避難所に行くのが普通ですが、現実問題、人口が集中する大都市では、住民全員を避難所に収容するのが難しいです。大規模な集合住宅で倒壊の恐れがないと判断できた場合は、無理に動かず自宅に避難する「在宅避難」を呼びかける自治体が増えています。各家庭では「自助」にあたる災害対策の必要性が年々増しています。「わが家は在宅避難ができる環境なのか」ということを気になるでしょう。実際に、在宅避難者が避難所にスマートフォンの充電に訪れるというケースが多く見られるそうです。では、そんな在宅避難をする際、何を準備すべきでしょうか。具体的には、保存食と水、電気などのエネルギー、トイレの3点の備えです。電気の備蓄は一番難しいです。そこで役にたつのが電力をたっぷり蓄えて置けるポータブル電源です。ポータブル電源は端子の種類が多く出力が高いため、停電時あらゆる電化製品が使えます。また自己放電が少ないので、予備電源として充電して収納できます。更にソーラーパネルを用意すれば太陽光による充電が可能になり、停電が長引いた時も電源を確保でき、より安心です。
ポータブル電源をフル活用する方法
いざという時のために購入したポータブル電源。押入れの中にしまいこんでいる方もいらっしゃるかと思います。いざというときに使おうとしたら、バッテリー切れしてしまったといううっかり事態になります。ポータブル電源を良好な充電状態に保つために、長期間放置せず、普段から使い方に慣れておくことが大切です。例えば庭でのバーベキューの電源に使ってみたり、月に1度、ポータブル電源をもって、家族や仲間とアウトドア出かけてみてはいかがでしょうか?バッテリー状態の確認はもちろん、どんな製品がどれくらいの時間使えるかを体感することができます。普段の生活に組み込みながら備えることをぜひ心がけてください。保管方法について、ポータブル電源を使用してデバイスを充電していない場合は、電源をオフにすることをお勧めします。乾燥した換気の良い場所にあることも重要です。